故 飯守泰次郎氏の称号について

 このたび新交響楽団 (創立指揮者:芥川也寸志、名誉指揮者:山田一雄)では、2023年に逝去されました飯守泰次郎氏に「桂冠指揮者」の称号をお贈りすることといたしました。
 先生とは1993年以来、30年間にわたって年に一度を超える頻度で共演を重ねました。代名詞ともいえるワーグナーやブルックナーはもちろんのこと、CD化もされている芥川也寸志没後10年演奏会など、ともに作りあげてきた音楽は実に多岐にわたります。 先生は、当団が成長から成熟へ向かうなかでの育ての親ともいえる存在です。先生は当団の活動理念に深い共感を示され、アマチュアだからという妥協を決して許さない厳しい練習のなか、深い愛情をもって真摯にご指導くださいました。先生の残されたメッセージは新響の大切な財産であり、新響の演奏活動の根幹として団員の心のなかに活きつづけています。生前のお姿を偲び、あらためて長年にわたるご貢献とご指導に心から感謝申しあげます。
 なお、当団YouTube チャンネル (@shinkyo_tokyo) において先生とのこれまでの演奏を順次展開中です。ぜひご覧ください。(2025/4/17)

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